Wiiコンが乾電池式なわけ

各所で「なんで充電式じゃないだ」という話が出てるわけです。
しかし充電式でも色々デメリットがあって、例えばPS3の様に有線で充電する方式の場合は「振り回しにくい」という最大の問題があります。

Wiiコンは片手にもって振り回して遊ぶというのが一つのスタイルであり売りなわけですから、この売りを減衰させてしまう可能性のある要素は出来るだけ排除したいハズ。
しかし、そんなのはバッテリが切れた時だけじゃないかと思う人もいるでしょう。確かにそれはそうなんですが、Wiiコンに有線した状態で振り回したら何より危険ですからね。商品の安全性に気を使う任天堂がそんな選択はできないわけです。

そして更に重要なのは、なぜ任天堂がリモコンのような形状のコントローラを作ったかという所にあります。それは明らかに「TVのリモコンに取って代わる」という至上命題が存在するからです。そこにきて(プレイしていないときだけとはいえ)普通のゲーム機と同じように本体とケーブルで繋がっていたら、全くその意味が無いわけです。ゲームに興味が無かった人にWiiコンを手にとってもらうには常に無線である必要があるという事です。

じゃぁ携帯電話みたいなクレードル方式ならどうなんだという話ですが、これもやっぱりTVリモコンに取って代わるには敷居になってしまう気がします。それにクレードル方式だとバッテリが切れた時にはある程度充電できるまで完全にプレイ不可能になってしまいますから、これは良く無いですね。

結局は、標準では乾電池方式で、ゲーマー向けに別売のクレードルなりなんなりを出していくのが一番良いという事になるわけです。

そもそもDS以降任天堂が狙っているカジュアル層向けのゲームというのは「毎日少しづつプレイする」というプレイスタイルを貫いていてそれがあたっているわけなので、ゲーマーみたいに数日で何十時間もプレイする事はあまり想定して無いと思います。ですからカジュアル層にとっては乾電池交換してから2,3ヶ月使える事になるので、それで十分となるわけです。(実際は30〜60時間もつらしい)

例えば「1日30分でやせる大人のWiiエクササイズ」みたいなゲームが出たとして、一日30分なら二ヶ月いけるわけですよ。そういうラインを想定してるんじゃないかなあと思った。